佐野昌綱の野望ですが本作ですが
世間ではトンデモ説扱いの上杉謙信女性説を
採用しています。
なんで本作がこれを採用したのかは
面白いのもありますが下記の通りです。
上杉謙信。
享禄3年(1530年)~天正6年(1578年)。
女性説はWiki先生に書かれているのでそちらを見た方が
良いのですが私が注目しているのは
謙信の周囲の反応であります。
謙信は生涯独身でこれは戦国時代では珍しい事例ですが
家臣団の中でこの件を心配する資料があまり無いようです。
普通であれば佐野昌綱もしかりですが後継者探しに
必死になるのですが謙信はこの件は終始曖昧で
結局、はっきりとした遺書を残さず急死したため
養子の景勝と景虎が争い、上杉家は一時衰退し
滅亡の危機に立たされています。
家臣が謙信の後継者の件であまり言わなかったのは
謙信が女子であれば婿、男子に家を乗っ取られる
可能性があるため養子しか選択肢が無かったとも
考えられます。
家臣もあまり言えない訳です。
またあの織田信長も謙信と友好関係時代に
謙信に贈り物をしています。
貴重な南蛮マントや有名な洛中洛外屏風などを
謙信に信長は贈っていますが
その中に源氏物語屏風があったと伝わっています。
屏風で普通は男性には贈らない物だそうです。
謙信も信長からのこの贈り物を喜んだと言われており、
謙信が女子なのは信長も知っていた、
当時はそれが普通だった可能性もあります。
また謙信の肖像画はひげもじゃの物が多いですが
栃尾の常安寺に残っておりこちらにはひげはないです。
しかも中性的な顔立ちです。
一緒に謙信の重臣の鬼小島弥太郎と本庄実乃が描かれて
いますがこちらにが普通にひげが描かれているようです。
赤い着物、紅地雪持柳繍襟辻ヶ花染胴服を愛用していたり
愛刀は姫鶴一文字など上杉謙信はなかなか
謎がある魅力的な人物であります。