立道智之の日記

趣味で小説を書いております

佐野昌綱の野望 登場人物のご紹介 英傑編2

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豊臣秀吉羽柴秀吉

天文6年(1537年)~慶長3年(1598年)

ご存知、豊臣秀吉です。 

本能寺の変で横死した織田信長の後継者争いを

一気に制して戦国乱世に終止符を打ちました。

農民(身分の低い侍とも)から天下を取った

誰もが知っているお方なので深くは解説しません(苦笑)。

みなさま色々な秀吉像をイメージされるかと思いますが

本作ではルイス・フロイスが記していた

優秀で戦闘に熟練し抜け目が無いが気品が無いや

色々な逸話にある 人たらし、従う者には優しいが

逆らう者には残虐で容赦が無い武将として描いております。

本能寺の変でもその抜け目の無い才覚を

遺憾なく発揮しています。

でも三成や茶々には甘い点も再現しています。

本作では唐沢山城を脱出し大阪入りした昌綱の

中盤の主君でもあります。

 

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徳川家康

天文11年(1543年)~元和2年(1616年

この方も超有名ですので私も多くを語らず。

ただ織田信長との関係は史実では色々意見が

出ていますが本作では 不仲説 を取っています。

本作では織田信長に暗殺されそうになりますが

逃げ延び、信長が本能寺で横死後は一時は

天下取りを狙い北条氏と組み秀吉とも

小牧・長久手の戦いで直接対決し勝利しますが

秀吉の政治攻勢や紀伊、四国、九州攻めを

目の当たりにし趨勢を悟り、以後は秀吉に従います。

歴史に疎い昌綱も江戸時代の到来を知っていますので

今後の付き合いも考えて接近して行きます。

 

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明智光秀

享禄元年(1528年)~天正10年(1582年)

生年は諸説あり。

本能寺の変を起こして主君の織田信長を討ったので

この方も超有名です。

ただこんなに有名なのに生年も出身地もはっきりせず

若い頃は何をしていたのかも分からない人。

諸説ありますが本作では信長より少し年上で

武勇や行政に優れた武将として描いています。

思想は保守的で信長とは合わない面も持っていますが

謀反を起こすほどの器量の人物ではない設定です。

茶の湯や和歌が好きで戦よりも戦わないで勝つ

調略好みの人物にしています。

信長の明への出兵に反対し信長の後継者の

信忠を立てて信長を隠居させようと画策しますが

秀吉の腹の中まで読めずに本能寺の変に巻き込まれるように

一時的に歴史の表舞台から退場しますが……

 

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北条氏政

天文7年(1538年)~天正18年(1590年)

小田原(後)北条氏の4代目で北条氏康の嫡男。

ご飯(茶碗)を持ってるのは有名な汁かけ飯の

逸話の再現であります。

北条氏を結果的に滅ぼしてしまったので氏政の評価は

低いのですが北条氏の最大の領土を作ったのは

氏政だったりします。

汁かけ飯以外にいつまでも会議の結論が出ない

小田原評定の語源になってしまったりとちょっと

氏政は色々評価においては可哀そうではありますが。

 なお北条氏ですが実は滅んでおらず、氏政の嫡男の

氏直はその後、秀吉に許されて大阪の狭山河内領主として

大名に返り咲き江戸時代を全うし、豊臣家より

永らえたりしています。

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上杉景勝

弘治元年(1556年)~元和9年(1623年)

上杉家当主。上杉謙信の後継者です。

謙信の実姉、綾姫と上田長尾家(謙信は府内長尾家)の

長尾政景の子として産まれます。

謙信が未婚で実子がいなかったので謙信の後継者として

育てられますが謙信が北条氏康と同盟時に氏康の六男の

景虎を養子に迎え、さらには謙信が後継者を誰にするか

明言せずに急死してしまったたため上杉家内で

血みどろの後継者争いを景虎と起こします。

景勝はこれをなんとか制しますが謙信時代の力を失い、

信長の北進の前に上杉家は滅亡の危機に陥りますが

本能寺の変で信長が横死した事でこの危機を乗り切っています。

その後は秀吉に接近、重臣の直江兼続お船の方と一緒に

何とか越後の領国を回復させ、豊臣政権では

五大老までになります。

さらには謙信の関東管領の官職の継承をも目指しますが

秀吉亡き後、景勝と兼続の前に立ちはだかったのは

あの徳川家康でした。